東日本大震災復興支援活動（8月）
去る8月4日、福島県南相馬市に入り災害復興支援活動を行った。
今回は、石川県神道青年会が8月2日から5日にかけて支援を行う旨連絡があり、当会もこれに参加し、現地の福島県神社庁相馬支部・神道青年会はじめ神社関係者総勢22名で津波による被害のあった神社境内において瓦礫の撤去作業を行った。
当日は東北地方太平洋岸の特有の気候「やませ」が発生し、涼しい気温の中での作業であった。
①相馬市蒲庭鎮座 山田神社
周辺の八沢浦の干拓事業を行い農業環境向上に大きく寄与した山田貞策を祀る神社。昭和40年代に現在の地に遷座された。
近くには大きな排水機場があり、周辺は平野。本殿・幣殿・本殿の基礎、鳥居の一部が残っていた。午前中、全員で作業に取り掛かった。主に境内に散らばっている瓦礫の撤去作業と基礎コンクリートに入っている瓦礫・ごみ排出作業を行う。
②相馬市蒲庭鎮座 太田神社
同地域に鎮座する神社。『田の神様』として地域住民から信仰を集める神社。石川・福島県神道青年会の方々が作業に入る。
境内地の塩害で枯れてしまった樹木をチェーンソー、ユンボを使用して伐採作業を行っていた。神職の他、地元の神社総代の方も参加されていた。
③南相馬市原町区泉 赤鷲神社
午後から作業に入る。基礎土台に入り込んだ砂の排出と周辺木の伐採を行う。
帰宅して神社について調べたが、周辺で黒鷺が生息していた地域であった。
~赤鷲神社と鮭と川の歴史~
『新田川の鮭漁業は他のどの河川とも異なる特徴をもっている河川であり、神社の文献に依ると泉、北泉、上渋佐、下渋佐の四部落が古くから鮭を取っていたと思われます。
その後、特定の魚師集団が出来、漁業権を得て漁業に従事し、泉11面観音を慶長11年（1659）頃分霊し明神様と称して大磯惣ヶ沢河口152番地に鎮座し、鮭大漁祈願す。
その後、惣ヶ沢104番地に移転、一層信仰を深め、鮭取り漁民の生活を支え、更に地域の繁栄をもたらしていた。
藩は早くからこの川の有望な事に目を付け、沿岸漁民に特典を与えると共に運上川と称して1カ年8両3分を藩に上納させ許可を与えて漁業に従事させてきたのであるが当時の8両3分運上（税）調達は容易な事ではなかったので（注100石が3両2分）鮭での物納を願い、ようやく許しを得て鮭816半をもって代納したのである。
藩に於いては、更に塩鮭をコゴモリと称して、幕府に献上するのを例としていた。藩制も終り明治時代に入るや、新政府の神仏分離令により、神社に改めるため当時の漁民が考えた末、以前河口付近に赤鷲があらわれ鮭をくわえて天高く舞い上がり遠くに去って行くところを見て豊漁の使えと称して分離令に従い明神様を赤鷲神社に明治四年八月大吉日竹入赤鷲神社と改め更に信仰を深め大漁を祈願、当時の神主は佐藤泉守木氏子は佐藤嘉右衛門、高野松左右門、遠藤藤衛門、大頭は仁右衛門、源左衛門、他不詳二名、小頭は小十郎、清十郎、栄吉、他不詳5名であった。
平成3年8月（1991）赤鷲神社に改めて120年目に当り鮭の大漁、そして地域の発展をもたらした鮭の鮭霊塔を建て霊を慰めんとす。』
（松尾樹）
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こんばんはいつも拝見さていただいております
先日はお疲れ様でした。
おかげさまで相馬地域の今出来る範囲の神社の
瓦礫撤去は一段落といったところです。赤鷲神社の由緒詳し
はじめて知りました。今後瓦礫撤去したところの神社の由緒
と調べてみたいと思います。