東日本大震災復興祈願「本吉太々法印神楽」奉納
東日本大震災では数多くの「鎮守の杜」が甚大なる被害に遭い、氏子区域の家屋と共に、社殿の跡形さえ失われました。それは有形のもののみならず、古くから伝わる伝統神事の存続も危ぶまれております。
本会では「被災地域の〝鎮守の杜〟復興支援」の一環として、岩手県陸前高田市・宮城県気仙沼市の本吉地方に伝わる、「本吉太々法印神楽」の奉納を通じた復興支援活動を行うべく、去る6月26日、北陸神道青年協議会が主催し、当会が主管して魚津神社と髙瀨神社でそれぞれ奉納されました。
魚津神社には約130名、髙瀨神社には約170名の参列があり、「復興祈願祭」に続き、本吉太々法印神楽保存会会員6名により「西の宮」「初矢」「日本武」の３演目が奉納され、参列者は迫真の舞に見入っておりました。
参列の皆様からは奉拝参列料として1人につき1.000円をお預かりし、さらに当日も多くの義捐金をお寄せ戴き、当県では合計487,090円となりました。皆様の温かい心のこもったその全額は、7月19日、松本北陸神道青年協議会会長より、同保存会へ手渡されました。
尚、同神楽はこれまでは現地でのみ奉納上演されてきたもので、今回が初めて氏子区域外での奉納となりました事を特筆致します。
また、当日このたびの企画が富山県から遥か彼の地へと支援の後押しとなればとの思いから、「追風」と記した浅黄色の短冊を麻緒で取り付けた「うちわ」をお配りしました。
当会は、震災を風化させない一助となるよう、これからも現地での活動と共に、富山県内におきましても、さまざまな形での復興支援を行う所存であります。（浦泰宏記）
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