東日本大震災復興支援活動（長月）
9月26日（水）から27日（木）の2日間にわたり、宮城県気仙沼市へ出向して仮設住宅での雅楽演奏「観月の夕べ」と、幼稚園での古事記読み聞かせを行いました。
今回は富山県神道青年会会員だけではなく、富山県神道青年会OB並びに新潟県、福井県神道青年会会員も参加の活動となりました。
富山県を出発し、気仙沼市に約8時間かけて到着。北野神社（気仙沼市）にて改服し、そのまま仮設住宅へ向かいました。
仮設住宅では約80人程の方々が集会所でお待ちでした。集会所の壁の一面には満月の夜空の絵が飾られており、その前での雅楽演奏となりました。
演目は「平調音取」「越天楽」「五常楽急」「陪臚」「朝日舞」で、時間としては40分ぐらいの演奏でした。多数の方々が雅楽を聞いた事のない方ばかりでしたが、非常に興味を持ち聴かれていたようで、雅楽器を実際に触っていただく体験時間は賑やかな一時となりました。
翌日、葦の芽幼稚園（気仙沼市）に赴き、神話「いなばのしろうさぎ」の読み聞かせを行い、雅楽演奏並びに朝日舞を園児約120名に見ていただきました。紙芝居風に読み聞かせをしたところ、会員の感情こもった朗読と雅楽器の効果音で、園児達は真剣な面持ちで聞いておりました。
演奏が終わり、お別れの時に園児達が作った子供達の写真付き首飾りを全員にいただいて参りました。子供達は大きな声でお礼を言ってくれました。
宿泊は気仙沼市のホテルでしたが、2日目早朝、朝日に照らされる市内の風景は未だ復興には程遠い姿でありました。土台だけ残った家屋、ブルーシートの張られている店舗、山積みされた瓦礫、1年経ってもなかなか進まない復興の現状が目の前にありました。
少しでも環境の改善復旧、被災された皆様の心に明るい光が灯りますようにお祈りするともに、お手伝いをしていきたいと思います。（瀬戸謙明）
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