葉月一六会「戦前史研修会~日米開戦に至る経緯」
8月9日(日)、奥田神社にて、葉月一六会が開催されました。 奇しくも70年前、長崎に原爆が投下され、多くの方々が亡くなられた日です。
今回の一六会は「戦前史研修会~日米開戦に至る経緯~」と題し、魚岸研修企画次長が発表をいたしました。
〝戦後教育により歪められた史観からの脱却〟というテーマの下、研修企画委員会によって企画され、終戦70年を迎えた本年にあって、学ぶに相応しい内容でした。
開戦に至るまでは、日本を含む当時の国々には様々な思惑がありました。争いを避けようと各国が手を取り合って平和への道を築こうとしても、一つ歯車が狂い出せば、それは大きな歪みとなり、不本意にも戦争は起こってしまうのだなと、この研修会で学びました。
しかし、それ以上に何とか戦争を食い止めようと画策した方がいたことも、忘れてはいけません。
「戦争をしたい」という人は、恐らくこの世に一人もいないはずです。
「善意によって戦争は起こる」という言葉がありますが、国や民族、宗教、家族など、何かを守ろうとして始まる戦いは、結果として〝守りたいモノ〟でさえも不幸になるのではないかと思います。
現在、安保法案をめぐり、日本国内は混乱の中にあります。
今こそ改めて正しい歴史を学ぶ時ではないかと、深く考えさせられる研修会となりました。
[発表者略歴]
魚岸 一弥 会員
昭和62年、魚津市生まれ
皇學館大学文学部国史学科を卒業後、
同大学院文学研究科博士前期課程国史学専攻修了。
その後、同大学神道学専攻科修了。現在は髙瀬神社権祢宜。
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