9/11 教養研修会を開催
先日 9月11日 富山県神道青年会教養研修会が豊栄稲荷神社と富山市民俗民芸村内にて開催致しました。
今年は、富山の文化「七夕・天神さま」をテーマに開催致しました。
第一講、二講は豊栄稲荷神社で、三講、四講は富山市民俗民芸村内にて行いました。開催にあたり先ず、豊栄稲荷神社にて正式参拝、その後五十嵐顕房宮司さんより神社の御由緒等のお話をしていただきました。
第一講では、「入善町舟見の七夕祭り」を藤保内神社高邑吉房宮司さんにご講義頂きました。七夕は県内各所で行われておりますが、こちらの地域では神社にて神事を行ってから七夕祭りが始まる大変珍しい地域で宮司さんには、神社の由緒、七夕の起源、そしてここまで広まった理由など様々な観点からご講義頂きました。
第二講では、藤保内神社の元総代戸出和男先生に舟見の七夕祭りで飾られている七夕飾りについて説明をうけ、実際に作ってみました。今回作ったのは吹流しで、簡単につくれるのかなと思っていたのですが意外と手の込んだ作りになっていて、会員はそれぞれ思い思いの飾り付けをしており童心に返った気持ちでした。舟見ではこの飾り付けを約一年かけて作るそうで、早い人では7月7日が終わったらすぐ作り始めるそうです。
第三講は、会場を富山市民俗民芸村に移し、篁牛人記念美術館の布村徹館長さんに「富山の天神はん」と題し、富山に天神様が根付いた背景、天神とは何かをご講義頂きました。我々は天神様と聞くと学問の神様であると思いますが、本来は雷を起こし、稲を実らせる農耕の神であると。それが米作りの盛んな富山で受け入れられた一つの要因ではなかろうかと先生はおっしゃられていました。また、神様を知る上で古事記を紐解くことが大変重要であり、古事記の内容が事実か否かではなく古事記が我々に何を伝えたいのかを理解することが神様を知ることに繋がるとおっしゃられました。
第四講は、民族民芸村内にあります土人形工房にて、とやま土人形伝承会(会長針山裕子)の皆様のご指導の下天神様の絵付け体験をさせて頂きました。 普段は干支人形、雛人形などかぎられたものしか体験できず、今回は特別に牛乗り天神様の烏帽子、しゃく、牛の絵付けを体験できることになりました。 会員は久しぶりに持つ絵筆に四苦八苦しながらオリジナルの天神様を完成させました。今回は普段我々が知っているようで知らなかった身近な文化を改めて再認識できた研修であったと思います。
中々勉強する機会がありませんが、この研修を契機に富山の文化について調べて行きたいです。(林 貞文)
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