「東日本大震災」福島県双葉郡浪江町本務神社復興支援活動に参加して
9月4日・5日に神道青年全国協議会主催で行われた復興支援活動には全国より65名の青年神職が集いました。
福島県の浪江町は、東日本大震災による原発問題で、これまで立ち入りが禁じられてきましたが、本年の4月1日に避難指示解除準備区域となり、ほんの一部ではありますが、立ち入りが許されることとなりました。
本活動では、この地に鎮座される神社での境内整備・清掃作業を行い、我々は海岸からほど近い貴布禰神社での活動にあたりました。ご案内をいただいた地元神職の方々のふるさとに帰りたくても帰る事のできない悲しみ、そして自身のこと以上に「福島を愛する」子どもたちをふるさとに未だ連れて行くこと出来ない悔しさが強く感じられた次第であります。
現在、当会では、富山県神道青年会が行うべき「復興支援」のかたちを模索しております。復興支援の在り方は、その土地、その土地で当然のことながら進行具合も異なり、すでに大まかな瓦礫撤去を終え、新たに「こころのケア」という支援のかたちが強く望まれるところもあります。
しかし、一方で、大震災以来、瓦礫撤去も儘ならず、人手を必要とする地があることを自身の目を通じて知ることができました。風化という、最も恐れる事態に直面している今、被災地の現状を今一度国民皆で共有すべきことが必要と感じます。
我々はいつまでも被災地に最大限のこころを寄せ、作業にあたるとともに、氏子組織復興の為、被災地における「お祭り」の再興をも強く望みます。(田中天美)
ページトップへ
Related posts