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Archive for 10月 10th, 2014

福町神明宮の秋季祭について

先ず簡単な由緒を説明いたしますが、小矢部市西福町に御鎮座まします神明宮は、元亀年間(1570年頃)に旧社内であった東福町に創祀され、地域の民衆によって奉斎されておりました。

しかし、小矢部川の度重なる氾濫により、境内も被害を受けた為に祭祀を続けることが困難となり、天正15年(1587)に現在の場所に御遷座されました。

神仏習合の時代、殆どの神社仏閣では神仏の区別なく祀られ、当社も「超蓮寺」の寺号をもち、山伏が経を唱え人々の信仰を集めておりました。

明治元年(1868)になり、「神仏分離令」が政府より発せられると、神社から仏教は分離され、当社も正式に「神明宮」と称されることとなりました。

正確な御由緒は不明ですが、現在の御社殿は明治14年(1881)に修造、遷座され、現在に至っております。

当社では、毎年10月16日に秋季祭が斎行されます。特別な祭事はありませんが、露店商が数件と、境内の特設舞台では踊りやコンサート、ビンゴ大会、餅まき等の各種催し物が行われ、多くの参拝者で賑わいます。

最近では少なくなった昔ながらの「お宮さんのお祭り」が、まだここには残っているように感じます。

(大峯宜之)

 

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